アニメと雑学 第2回:SAOAGGOとP90
筆者は相当のアニメ好きだと自負しているが、最近はなかなかリアタイで深夜アニメを見るのが難しくなってきている、歳だろうか・・・。
まあ、そんなわけで最近は録画しておいて隙間時間で見るというのが主になりつつある。基本的に1週間分を一気に予約するタイプなのだが番組表を見ていると「SAOAGGO」が再放送されているのを見つけた。この作品といえば主人公のレンの愛銃である通称「ピーちゃん」ことFN P90が印象的である。
という事で、今回はP90について書こうかと思う。ミリタリーな話だが用語などをできるだけ使わずに書くよう勤めてみる。
さて、第一にP90とはいったいどういった銃であるのか、から書こうと思う。
P90は1980年代にベルギーのFN Herstal社(以下 FN社)によって開発された銃である。約40年前と案外昔からある銃なのだ。この銃は『PDW:Personal Defense Weapon(個人防衛火器)』というカテゴリの先駆とも言われる。これについて細かな説明をすると話が長くなるので割愛するが、要はアサルトライフルとサブマシンガンの中間とでも考えてもらえば良いだろう。
さて、作中でレンがクラレンス(レンにキスを要求してた人)がAR-57という同じ弾とマガジンを使うライフル使っていたため強奪しようとするシーンがあるが、この銃使われる弾がかなり特殊なものでわざわざ新規開発された弾を使うのである。
現在では使用できる銃も増えたが当初は同じくFN社製の自動拳銃FN Five-seveNぐらいしかなかった。ちなみにこの自動拳銃はSAO本編でキリトがGGOで使用している。
さて、このP90各種創作作品やゲームに出ている事もありかなり有名な銃がではあるが、利点も多いがそれ以上に欠点が致命的だと個人的には思っている。
まず、その構造上マガジンの形状も配置も特殊でマガジンチェンジの習熟に時間を要する。
次に弾薬が高価なのだ。個人的にこの点が公的機関などでの採用が伸び悩んだ最大の理由だと思っている。世界で1番普及していると思われる「9mmパラベラム弾」と比べて約2倍かそれ以上するのだ。そりゃ、おいそれと採用できないわけである。
しかし、個人的には弾の性質上ストッピングパワーもそれなりにあり、目標を撃ち損じた時の跳弾などのでの二次被害が出にくいというから日本の警察なんかの武装として採用されても良いのではないかと思わないでもない。というか、日本の警官にはせめて光学照準機器付きの銃を持たせてやれば良いのにとも思うのではあるが。
最後は話が少々それてしまったが、今回はP90についての雑学を軽く書いた。このP90色々と話を広げられるネタでは話を広げるのはまた次の機会にして今回はここまで。